成田空港のラウンジで焼きおにぎりの朝食を食べる。与市のワインも楽しむ。ベトジェットはなかなか快適だ。機内の車内販売のドリンクがもう少し上手くいけばいいと思うが、洗面所の鍵が壊れていたのは残念だ。デューティフリーもカタログもなく、買う人がいるのか疑問に思う。義務感でカートを機内でゴロゴロしているように見えるが、何かカラクリがあるのかもしれない。
飛行機で隣に座っているのは大学生の女性2人組である。ごく普通の学生さんで、ヒッピーっぽくはない。スマホでお笑いの番組を見ている。彼女たちは外国語の勉強をしているようだ。就職や整形のことをおしゃべりしていて、彼らもラオスへ行く。ラオスは2回目かそれ以上のようで、現地のお金も持っているし、主要観光地も行き尽くしたと話している。今回の旅の計画も楽しそうだ。
「最近、若い人は海外旅行に行かない」とメディアで聞くことがあるが、実際には旅やアジアを好きな学生も一定数いると思う。目立ち方が違うだけだ。CAや商社を目指しているようで、夢と希望に満ちている。無防備なおしゃべりをつい聞いてしまった。CAになりたい人は親が反対して悩んでいるらしい。安定した職について欲しいという気持ちがあるという。今回の旅は資料集めのフィールドワークも兼ねていると言っていたので、地域の研究をしているのかもしれない。ほんと感じの良い学生さんたちである。
サイゴンのラウンジはジャスミンとローズに分かれている。ジャスミンはヘルシー志向で、規模は小さく肉やお酒はない。ローズは大きく、ビールやワインがたっぷりあり、フルーツも多い。しかし、大人気でほぼ満杯だった。空港内には土産物屋もたくさんあって、ちらちら見ながら歩くのも楽しい。
次のフライトでいよいよラオスへ出発だ。10番ゲートからバスに乗り込む。バスがぐるぐる回り、飛行機が着陸するのを待っている。やっと着いてタラップを上がると、席がすごく狭いと感じる。他の列に比べても狭いが、入れるからいいか。
東京からの便は日本のベトナム人と日本人のミックスで静かだったが、今回はラオスの人が圧倒的に多い。独特な言葉で大きな声で話す人もいて、不思議な感覚に陥る。さあ、ラオスの旅が始まる。
機内は空調が効いていないので、少し暑い。隣の人が空調の窓を開けようかと提案してくれて、お願いした。暑いよね、という話で盛り上がる。まあ、1時間ちょっとのフライトだから我慢するしかない。寒いよりはマシだ。
飛行機が空港内をぐるぐる回っている気がする。早く着いてほしい。明るいうちに街に着きたかった。私が期待していたパブリックバスは、出発のタイミングが合わず、ちょうど私が出る頃に発車してしまうらしい。残念だ。そうなると、タクシーを利用するしかない。空港で行き先を言ってチケットを買う制度らしいので、少し安心だが、ベストではなかった。本当ならパブリックバスで安く行けたはずだったのに。次のバスは8時半しかないようだ。
とにかく、今日中にホテルにたどり着くことがミッションだ。ホテルに着いたら、ナイトマーケットや周りをぶらぶらする時間が待っている。
サイゴン上空で、今日の日の入りは17時57分。Apple WatchやiPhoneは本当に便利で、現地時間もすぐにわかる。東京の時間も簡単に確認できるし、レートもすぐにわかる。まだキップをいくら換金しようか迷っている。地球の歩き方を見ると、700円や1000円のレストランの紹介があった。屋台で食べれば安いのだろうか。朝食はホテルで食べるとして、夕食はどうなるのか。1000円ではすぐになくなってしまう。タクシーや入場料もかかるから、200ドルを換金しておくべきか。
考えてみれば、昔はこれでずっと悩んでいた。タイならまた来るから良いと思えたが、もう来ないだろうなと思う国のお金もたくさん持っている。使えないお金も多い。バンコクのように両替所があちこちにある国なら、必要な分だけその都度両替すれば良かったが。
最近はカードやプリペイドカードで、クレジットカードから直接ATMで出金できるので、悩ましくなくなった。今回はカードがあまり使えない国で、キャッシュレスのアプリを使うにはラオスの電話番号が必要なようだ。外国人は使えない基本的な仕組みになっている。SIMを持っている人なら使えるようだが。
外を見ていると入国カードが配られていた。こういうのを書くのは久しぶりだ。日本の出国審査でも少し手間がかかるが、パスポートにスタンプを押してもらうのは楽しい。iPhoneの中に今までのチケットが溜まっていくのは嬉しいし、見返すのが便利だ。
隣の人が車内販売でビールを買っている。このベトナムの方はストローでビールを飲んでいる。ラオスでもビールが盛んだが、氷を入れて飲むスタイルらしい。今見えているのはトンレサップ湖のようだ。嬉しい気持ちになる。
空港に着いた。急いでパスポートコントロールへ向かう。しかし、混雑していて並ぶことになった。さくっと終わらせて荷物を取りに行く。ターンテーブルが回っていて、トイレも済ませたい。荷物を受け取った時、時計を見ると6時だ。これならパブリックバスに乗れるかもしれない。
外に出て両替をする。100ドル紙幣が古いと文句を言われる。隣の店の女性がそのまま使えると言ってくれて、なんとか両替が完了した。ニコニコ現金取引で200ドルを切り替えた。急いでバス乗り場を探すが、誰も教えてくれない。Google Mapsを頼りに右へ歩くと、わかりやすくバス停を見つけた。ドライバーらしき人に聞くと、すぐに乗れるということでバスに乗ることができた。やった!ベストなプラン通り、コストもベスト。ラオスの旅が始まる。
バスはなかなか発車しない。お客が少ないから、ドライバーさんが待ちたい気持ちもわかる。しかし、15分ほど待っても誰も来ないので、諦めかけたその時、韓国人の若者4人組が乗り込んできた。これで5人になり、やっと出発できる。ドライバーに「グッド」とサムアップすると、彼もニコニコ笑って返してくれた。
街中は混雑しているが、意外とスムーズに進んだ。降りるバス停をはっきり言っていなかったので心配だったが、韓国人若者グループも同じバス停だった。安心して、彼らに続いて降りることにした。
ホテルへの道は少しラフで、ゴミも散乱していたが、無事にホテルに到着。いろいろなことをクリアしてたどり着いたので、ホッとした。
近くにナイトマーケットがあるということで、寄ってみることにした。しかし、ナイトマーケットは盛り上がりに欠け、洋服ばかりであまり印象的ではなかった。
次に、ガイドでおすすめのレストランへ向かう。ここはローカルながら観光客向けのセットメニューもあって便利だった。もち米とパパイヤのサラダ、チキンの焼きを注文。チキンは食べやすくカットされていて、パパイヤは無茶苦茶スパイシーと聞いていたので、からすぎるのはNGと伝えたら、私好みの味付けになっていた。
最初は家族連れがテレビを見ているのを横目に、1人だった。しかし、その後で中国人ファミリーや白人カップル、アジア人カップルが次々と入ってきて、少し安心した。
お腹もいっぱいになり、満足感に包まれながらホテルへ戻り、ゆっくりと眠りについた。明日はどんな日が待っているのだろうか。
朝はバタバタしながら過ごし、荷物を整理してホテルを出発した。まずはバスターミナルへ向かう。途中で、鉄道駅にもバスが行くことを知った。時間がギリギリだったが、鉄道とつながっているので、取り残される心配はないだろう。鉄道を利用する外国人も少ないと思うが、飛行機の方が便利かもしれない。
朝食をホテルに付けていないので、どこか良いところがあれば食べようと歩き回る。この辺は朝は静かで、観光客が夜遅くまで飲んでいたせいか、早起きの人はあまり見かけなかった。バスステーションに着いて時間を確認すると、ちゃんと整備されている様子だった。市民の足としてバスがメインのようだ。
今日の目的地、ブッダパーク行きのバスは30分ごとに出発している。解説を読むと、ユニークな石像が見られるらしい。結構キワモノ?な感じ。自分的には楽しめるはずだ。
バスに乗ると、いろいろなものを売りに来る。焼きポンや揚げパンが美味しそうだが、私の顔は見てくれない。外国人の乗客は私ともう二組程度で、他は普通の人たち。まだ朝ご飯をゲットし損ねていた。コーヒーやクロワッサンのお店はあったが、あまり食べたくないなと思った。焼き鳥の香りが漂ってきたが、生野菜の取り扱いが気になり、手を出すのを躊躇った。
昨晩のレストランで食べたウォーターチェスナッツがココナッツミルクに浮いているデザートがとても美味しかったので、今日も必ず食べに行くつもりだ。
バスは出発し、いきなり音楽を流し始めたり、クラクションを鳴らしたりして賑やかだった。トイレに行った際、旧式のトイレで驚いたが、3000キープをどうするべきか悩んでしまった。チップとして渡すべきか迷ったが、お釣りをきっちりもらったので、どうすればよかったのか分からずじまい。
周りを見渡すと、トイレサービスを掲げている場所もあった。お金を取っているようだが、特に変わらない気もする。旅行の中で、こうした些細なことに迷いながらも進んでいくのが面白い。
バスに乗っていると、目の前に美味しそうなバゲットを売っている店を見つけた。サンドイッチではないけれど、あのパンが食べたかったなぁ。しょうがない。今のところ、ポテトチップスなどの既製品を売っているお店はあったが、バゲット屋さんは盲点だった。絶対に美味しいに違いない。
周りにはどんどん人が集まってきて、普通の住民のような荷物を持っている人もいれば、観光客っぽい人も見かける。地元の人がパーティーに行くために出かけているのかもしれない。フレンドシップブリッジという場所もあるらしい。どんな風景が広がっているのか、とても気になる。
バスの揺れとともに、旅の期待が高まる。美味しいものを見逃さないように、次の行動を考えながら、心を躍らせている。今日の冒険がどんな味をもたらしてくれるのか楽しみだ。
バスに乗って、ブッダパークへ向かう。約30分の道のりだ。途中、たくさんの人が乗り込んできて、バスは賑やかになった。昔通った道の風景が広がり、商店が点在している。警官の姿もあまり変わらないが、新しいホテルやコンベンションセンターも見られ、街の変化を感じる。
屋台の中には、きれいに整備されているところとそうでないところがある。全体的には昔とあまり変わっていない印象を受ける。前に泊まったホテルのことを思い出しつつ、もう一度見に行くのは難しいだろうと感じた。
旅行者たちが国境の街で降りると、急に寂しさを感じる。川辺を進むと、国境町が近づいてきて笑い声が続くが、次第に途切れてしまった。ブッダパークは面白くて充実していた。お腹が空いたので、バナナと炭火焼きの焼き芋を食べる。焼き芋はとても美味しかった。
気になっていたコーンミルクを飲んでみると、甘さがあり、ポタージュのような独特の味わいだった。少し休んで、バスの時間を確認する。友好橋について調べてみると、そこに行けることがわかり、早速向かうことにした。
イミグレーションの係員が親切に道を教えてくれる。坂を上がるとボーダーが見えると聞き、意を決して向かう。道中、少し不安になることもあったが、無事に進むことができた。
国境の街は活気があり、トラックや多くの看板が目立つ。周りには様々なお店があり、国境を越えることが新鮮に感じる。バス停を探していると、運良く見つけることができた。切符を購入し、無事にバスに乗り込むことができた。
デューティーフリーショップには多くの商品が並び、特に日本のお菓子やお酒が豊富だった。トイレに寄ると、従業員が多く、清潔感があった。少し不思議な光景だが、活気がないのが印象的だった。
バスは帰り道を進む。途中、喉が渇いたのでジンジャー&ライムドリンクを購入。メインストリートに着くと、静かな雰囲気が漂っている。飲食店はあるものの、客が少ない印象を受ける。
スマートフォンを眺める人々を見て、時代の変化を感じる。若者たちがキャッシュレスで生活している様子が新鮮だ。私も新しいカフェでリラックスし、そこで注文したハニーレモンがとても美味しかった。
帰り道を歩きながら、自分の心の中でネガティブなことを考えていることに気づく。昔の思い出と比べると、現在の変化を受け入れることが難しいと感じることもある。
最後に、夜ご飯を楽しみにしていたお店に向かう。フレキシブルなサービスに感動し、美味しいナスの和え物を頼む。カリッとした食感と香草の風味が絶妙で、とても満足だった。
雨が降り始めたが、デザートを楽しみながら待ち、無事に帰ることができた。楽しい旅の思い出がたくさんできた。
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