シチリア4

時差ボケで眠れなかった。けど、早起きできた。これはいいこと。朝苦手だから。

シャワってさっぱり。

散歩でLapo市場まで。張り切っていったけど、まだ店はそんなに空いていなかった。マッシモ劇場が昨日の逆光から今日は順光でとても輝いて見えて綺麗だった。

市場の周りは始まったばかりって感じだった。魚をおろす人たちがいてそれを見ているのも楽しかった。日本の下ろし方とは違う。そして、包丁を研ぎながら捌くんだなあと見ていた。西洋の包丁研ぎはいいなあ。

市場には猫ちゃんがたくさんいた。それから帰りに気になっていたホテルに寄った。クラシックで昔風のホテルだった。

途中でさくらんぼを買った。100グラム2.5ユーロだった。おじさんがわら半紙をくるくる丸めて器用に詰めてくれた。野菜やフルーツ、どれも美味しそうだった。トマトは種類が豊富で味見をいろいろしてみたい。

Bio Hotel Palermoの朝食

ホテルの朝食はテラスでとった。焼き菓子やパンがたくさんの種類チーズやハムサラミもあった。

カプチーノはとても濃くて美味しかった。赤いジュースはトマトジュースかと思ったがよく見たらブラッドオレンジジュースだった。さすがシチリア。コーヒーもおいしい。

ただしブラッドオレンジジュースは100%ではない。焼き菓子はピスタチオクリームが挟まったクッキーがとてもおいしかった。

散歩をしていてもバルコニーを飾っていたり机と椅子を出していたりしてとても気持ちよさそうだったがここのテラスからは他の家のテラスが覗けてちょっと楽しい気分になった。

ただし朝早くから工事をしているところがあってがうるさかった。こんなに朝早く8時前から工事をしていたなんてびっくりした。

ご飯を食べていると他の部屋の人たちが様々に起きてきた。カップルが1組きた。それからイギリス人ぽい女性が1人、後からカップルが2組みんなゆっくりと朝食をとっていた。

Savoyレストランに行くために、Palermo Lolli駅からIsola Delle Femmine Vasutallomas駅へ

電車駅まで必死で速足で歩く!しかし、チケット買い損ねて、電車に乗れなかった!

1022電車に乗ろうとして街を早足で歩いた。5分前になんとか着いたがクレジットカードがアメックスで受け付けてくれなかった。

もうやり直しても時間がなかった。それにチケッティングを印字しなくてはいけないと書いてありそれもわからなかったし諦めた。

電車は一時間に一本。1122の切符買って外散歩することに。マスターカードは受け付けてくれた。5ユーロ。

しかしこの遅れが帰って後で良かったと言うことになった。旅はこんなものだ。

周りを歩いて再開発をしているのか大きな壁があった。しかし公園があって憩いの場になっていた。大きな犬も寝ていた。少し怖いがおとなしい犬みたいで寝ていた。

少し時間があったのでカフェに入った。カフェで一息。天気がいいし、気持ちいいからテラスで。

ここのカフェが普通の街のカフェだがとても当たりだと思った。エスプレッソはすごく濃くて少量。前のおじさんがテイクアウトように2つ頼んでいたがその半透明のカップで何となくわかった濃度と濃さ。

私はカプチーノを頼んだらミルクのホームもしっかりしていてとてもおいしかった。優雅に公園を眺めながらカフェで味わって11時22分に駅に着くように行った。

サボイレストランに行ったらネット情報では10時開店だったのに1時と言われた。12時で他のレストランはいっぱいなのにここはやらないんだ。

電車に乗り遅れたのがかえってラッキーだった。

人気店だと言うので1時きっかりに行ったが我々の外にはお客はいなかった。われわれはテラス席の角の1番いい席で海を眺めながらの食事になった。

英語のメニューがあったが単語の羅列でそれがどんなものかというのはあまり想像ができなかった。どんな材料が使ってあるかの羅列だった。

だけどきっとおいしいに違いないそれは何となくわかった。シェフおすすめのTasting Courseがいいらしい。

Tasting Courseはセコンドとデザートは1つづつ決まっている。そしてリゾットかパスタが選べる。そして前菜は盛り合わせと言うことだった。

そこまで理解するのにやや時間がかかった。けど私はリゾットもう一つがパスタと言うことになった。

スターターのタコは柔らかくて非常においしかった。レモンの味が全然違うのが印象的。やはりシチリアのレモンだ。みずみずしくて香りが良くて、そこまで酸味ない。

ごまがたっぷりついたパンとグリッシーニがとってもおいしかった。

えびは味噌がすごくおいしかった。レモンのソースもは甘くておいしいそしてしてあるりんごはちょっと酸味がある。それをピスタチオとバルサミコでいただくかなり複雑でおいしい味付けになった。エビの甘みがとても引き立つ。

カポナータはあげた餃子の皮みたいなやつに入っていてとてもエレガントだった。酸味、甘みがよく効いていた。ナスと玉ねぎの存在感が大きいカポナータだった。最後にカポナータのジュースがしっかりと染み込んだ餃子の皮みたいなやつを食べた。おいしかった。ワインにとても合う味。

正直言ってワインはちょっとお高めのやつを頼もうと思っていた。それでお店の人にどれがシチリアのワインでオススメか白がいいか聞いてみた。

これだこれだと指差すワイン。他にもシチリアのワインが沢山あるのにこれがオススメと言うのは1番安いワインだった。

ハウスワインなんだろうか。とにかくオススメと言うのでそれを頼んでみたらフレッシュで美味しい!今日の天気や空気感にぴったり。別に値段は関係なく美味しければ良いのだ。

この逸品が私的にはとても気に入った。魚のボールの揚げたものがソースの中にある。醤油の香りが少しする。

オレンジの色はかぼちゃから出ているらしくこのソースがとても不思議な味付けで甘くてハーブやスパイスが効いているようでおいしかった。

アーモンドのカリッとした食感と魚のボールの揚げた食感が非常にマッチしてとてもおいしい逸品だった。

白身魚を上げたものにピスタチオを絡めながら玉ねぎのジャムでいただく逸品。これもかなりおいしかった。

まず揚げた感触が絶妙だった。熱の入り方がほんとにいい感じだった。天ぷらのように見えたがとってもさっくりと軽く仕上がっていた。

そこに玉ねぎのジャムがねっとりと絡む。かなり甘く味付けしてあるまさにジャムと言う感じ。このピスタチオがいいアクセントになって香りがよかった。

魚を揚げたもの。これは内臓もそのまましっかりと苦味が残っていてとてもおいしかった。

この辺になるととてもお腹がいっぱいになって正直この魚の量を見たときにはこんなにきたんだとちょっと黙り込んでしまった。おいしいのはおいしかったんだが。

まぁ日本だったらこれがメインにカポナータがアペティーボ位のものだ。これが前菜全部だとはちょっとさすがに想像しなかった。

この時間になっても外にはお客がほとんど来ずちょっと肩透かしだった。これは多分、平日に来たご褒美。

そして1時からしか空いてないので多分他の人たちはみんなもう食べて昼寝でもしていたんじゃないかと想像。12時ごろは他の店はむちゃくちゃ賑わっていたがちょっと横の店みるともう賑わってはいなくてお客さんが帰った後だった。

でも我々にとってもそのほうがいい席にも座れたしよかった。後は男性の4人グループが来たそれと観光客みたいな人たちが二組カップルが来た。

ただ彼らはメニューの多さを知っていたのかセレクトして食べていた。われわれはフルで食べてしまったのでお腹がとてもいっぱいになってしまった。

ここでは前菜は食べたいと思うし、カップルであれば前菜と1人がパスタ1人がメインを頼んでデザートを頼むとかそういう頼み方ではないだろうか。

斜め向こうの人たちはそのように頼んでいて、しかも1人がコーヒー1人がデザートだ頼んでいた。それでもお腹がいっぱいになったと思う。けど賢くシェアして食べていた。

またもう1組のカップルは前菜が抜かしてパスタを2人で食べていた。それでもきっといいんだと思う。

ただお店の人はコースでないと愛想が悪いと言うレビューも見た。まぁそれは当然そうだろうなと思うのでコースにしたほうがいいかもしれない。

ただしフルで頼まないでメイン1つパスタ1つで良かったと思った。

ちなみにホールの人は2人いて1人はきついおばさんもう1人は若い女性だった。若い女性はとても親切であまりこちらは理解していないのに一生懸命料理の説明をしてくれた。

私もなるべく知っているイタリア語の単語並べたが何故かそれが間違っていたようでレモンとりんごを逆に行ってしまいそれをまた説明してくれた。

こちらは長く説明してくれても実は理解できず何か申し訳ない気持ちになってしまったがそれでも嬉しかった。

室内はこんな感じでここまでお客さんはほとんど来なかった。我々のほかに男性の4人組が1組カップルが2組。

リゾットはクリームタイプでイカの旨みがしっかりと出ておいしかった。アルデンテで固めの米が噛み応えあってとてもいい感じだった。

ただし本当にお腹がいっぱいになってしまって半分残した。

パスタはとても不思議な味だった。ハーブが効いていた。アーモンドのスライスがかりっとしているのが美味。

パスタとリゾットはとてもではないが全部食べきれなかった。それでホールの親切な若いお姉さんにこれはお持ち帰りができるかを聞いてみた。

それはGoogle翻訳で英語からイタリア語にしてお願いした。笑顔で箱に詰めて持ってきてくれた。とても親切で対応だと思った。

メインは魚とサーモンをロールしたもの。この魚のフィレがとても大きくてたくさんあってボリュームがこれまたたっぷりだった。

魚のおろし方を見るために裏返してみたがこれはやはりイタリア風。日本とは全然違う様子だった。

とてもソースも美味しくて味付けも良かったが、いかんせん量が多くてこちらも残念ながら残してしまった。

あとエビが焼いてあるのがとてもおいしかった。エビ味噌と言うんだろうか中に入ったところがとてもまたこれも美味しくて白身に絡めて食べた。

お腹がいっぱいなのを見てとっても親切なお姉ちゃんがニコニコしながらグラニテも食べますかと聞いてくれた。デザートは別腹と答えた。

このグラニテが爽やかレモンの中にパイナップルの風味がきいてた。消化作用もあるようなすっきり感が心地よかった。

バスに間に合うかと思い走ってバス停に行ったが間に合わなかったようだった。

仕方がないので電車で帰ることに。帰りは買い方もわかっているしこちらは現金も使える自動販売機があったので5ユーロ現金でチケットを買った。チケッティングの仕方もすぐわかる。

駅前に繁昌してそうな家庭的なパン屋さんがあった。水を買おうとして500ミリリットルをいくらと聞いたらお兄さんが1ユーロと答えた。

しかしお母さんみたいな人が60セントだよって言って60セント。そしてそのお母さんの顔見るとうなづいて私に笑ってくれたから私はにやりと笑い返した。こういうのはちょっと面白い。

駅で電車を待っていたが本当に太陽はサンサンと輝き青空が広がりとても地中海の島に来たなと言う気分になった。周りの人もみんなリゾートっぽい感じでリラックスした感じが漂っていた。

ピクトグラムは面白くてにイラスト的に完成度が高い。この黄色い線を踏み越えないでと言うのも出ているみたいでニヤリとしてしまった。可愛らしくてちょっと得があるようなピクトグラムは面白い。

電車の中は空いていた。来る時とは違う。曲線が美しい車内のいつもの様子。

実はちょっと高いところと低いところがあって凸凹になっている。色使いなどがヨーロッパっぽい。聞いたところによるとフランスの会社が作った電車らしい。

ドアは自分でボタンを押して開閉する方式。すると下から上に乗る台が出てきて電車とホームの間が空いていてもとても快適に乗れる。

それに乳母車や自転車も乗りやすいと思う。マインドザギャップとはもう言われない。

パレルモに着いた。午後の日差しが強い時期でとても熱く熱した人が肌に心地よい。

あえて違う駅から降りた。ぶらぶら歩いてみる。ちょっとごみごみしたようなところも通ってみた。すると大きな観光地に着いた。

私はいつも通り勉強不足なのであまりよく知らない。しかし、ここは観光客がとても多いので有名な観光地だと分かった。

夕方なので閉まりかけていたが、外から眺めてみた。マストで見るべき観光地なんだろう。また帰ってきてから。

もうお腹がいっぱいでディナーはとてもではないが食べれなかった。食べに来たのに食べれないとは情けないが無理はしないほうがいい。

帰りにジェラート屋に寄った。ピッコロを頼んだつもりがこの大きさ。しかもジェラートと言えばもう少しさっぱりしているかと思えば案外こってりであった。

ナッツ系のジェラートは楽しみにしていたので、食べて満足だった。喉が渇いていたのでさっぱりした。

ホテルに帰って明日からの予定を考えてみた。ピアッツアアドリアーノに行きたいのは山々だが日曜も挟んで2泊するのがいいのか、少し不安になった。

日曜日はみんな休んで静かに過ごすというのはいいことだと思う。けど、帰る日が決まっている旅行者はうまく計画しないといけない。

日曜日は長距離バスは全く動いていない。月曜日の帰りのバスの時刻を確認するとあまり良い時間がない。

学校の撮影があったらしい、カステルブオーノの行き方を見てみる。そして電車があることを発見した。しかしその電車の駅からまではかなり距離があることもわかった。

一方で、多分、カステルブオーノまでバスがあることもネットで調べた。ええいままよとホテルも予約した。

パレルモだけではなくシチリア島の田舎の町ブラしてみたいという希望もかなえられる。観光の町でもしかしたら、想像と違うかもしれないし、がっかりするかもしれない。面白い発見がある町かもしれない。後は行ってみないとわからない。

夜の街を散歩することにした。今日はディナーは取らないことにしたがレストランがどんなふうに盛り上がっているのか金曜日の夜の街を見たかった。

人出いっぱいでローカルの人や観光客でマッシモ劇場の前はいっぱいだった。レストランではみんなが楽しそうにワインやご飯を食べている様子が見えた。

男性がグループで立ったりベンチに座って、ずっと一緒にぼーっとしていたりする。イタリアらしい光景。

イタリアの人は日本のイメージでは陽気で大声でいつも喋っていてとてもフレンドリー、アミーゴと言って肩を叩いてくれるみたいなイメージ作りをされているみたい。

けど私の印象ではイタリア人と言うのはシャイで真面目な人たちのような気がする。歴史がある文化に育った人たち特有の思慮深さなどがあるような気がする。

彼らは家族しか信用せずよそ者に対してはとても冷たい。愛想がなくてにらまれているようになるが、一旦心が打ち解けるととても親切で優しい人達という印象。

私はそーゆーちょっと人と距離があるけども一旦出るととても親切でおおらかなイタリア人国民性と言うのが結構好きである。愛想が良いだけでは結局はその場ではとても楽しい気分になるかもしれないがあまり交流は無い気がする。

よくアメリカ人はフレンドリーだがフレンドにはならないと私は言うのだが、イタリア人は特にフレンドリーにならなくてもそのコミュニティーに受け入れられているのでフレンドリーな愛想を作ると言う訓練はもともとされていないと思う。

旅程迷った。バスの旅が不安に思っていたが整理して考えるといろいろなところに電車で行けるのでバックアッププランができてとても安心した。

アドリアーノはバックアッププランが全くなく取り残されたらやばいと言う気持ちが大きかったのでやはりちょっと無理があったのかもしれない。

次に来る時は車の運転できるようになって話せるようになってからアドリアーノに行ってみたいと思った。それかバスの旅で2週間ぐらいゆったりしながらタオルミナまでついていくとか。

一泊日帰り勝負みたいな感じで行くのは、なかなか無理があると思うし考えるだけでいがいたくなる。

朝の4時半にあちらを出ると言うのもいろいろな意味でリスクがあるし。やはり今回は縁がなかったのかもしれない。

いまだに少しあちらに行きたかったのにと言う気持ちがないわけではない。それを覆すような経験ができるといいな。

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