シチリア5

朝5時前にヘリコプターのような爆音がした。慌ててフライトレーダーを見てみると確かにヘリコプターが飛んでいた。

すごく近くに聞こえたがすぐ降りたようだった。あれは何だったんだろう。

朝の散歩で港まで行ってみた。到着した直後のようで人がたくさん出てきたりクルーズ船のシャトルバスが出たり。

そして船から車とともにシチリア島に降り立ってきた。とても大きな客船が止まっていて港の活気がある。

町は土曜の朝でとても静かだった。面白かった。

最初ホテルの入り方がわからなかった。看板が見えなかった。

こんな風になっているとはまるで香港のチョンキンマンションだねと言って笑った。しかし内容はクリーンで清潔感がありスタッフの人たちはみんな愛想よくてペラペラ。

コンパクトで快適なホテルである。7階で1番上と言うのもポイントが高かったと思う。

最初これがエレベーターだとはわからなかった。扉を開けてそれからエレベーターのドアが開くと言うその方式も一瞬戸惑った。けど慣れればまぁわかる。

このホテルは7室しか部屋がないので静かで落ち着いた感じである。

口コミの通り朝食はとても美味しくて素晴らしいものだった。イタリアに来るとコーヒーとパンは本当に美味しく感じる。

そんなに高いものでもなくても何気ない感じでもとてもおいしいのだ。コーヒーはとても濃くてカフェインたっぷり注入。

室内のムードはこんな感じ。緑色の壁が落ち着きを表している。

そしてブラックコーヒーやブラッドオレンジジュースも飲める。もちろんヨーロッパ色の簡素な朝食ではあるけど、美味しくて食べ過ぎた。

ペースト類がとても充実していて特に私はお気に入りになった。ピスタチオのペーストもあった。あとアランシアのオレンジのマーマレードがとてもおいしかった。暑かった。

バルコニー席。ここがバルコニーの席テーブル。ここが定位置になった。

今日は土曜日で工事をしていないため窓もなくとても快適でリラックスできた。車通りも昨日に比べたら非常に少ない。

チーズが極薄切りなのがヨーロッパっぽい。ピスタチオのペーストとピスタチオのクリームが入ったクッキーサンドがお気に入りだ。

くるみがあったので割ってみた。多分横を逆にしてしまいぱらぱらに割れてしまった。けど中のぐるみがちゃんと出てきておいしくいただいた。

レモンがあったので割ってみた。まるでオレンジのように果肉が分厚いレモンだった。紅茶に入れてみたらおいしかったかもしれない。そういえば蜂蜜は置いていなかった。しかし甘い砂糖を入れた紅茶でレモンを絞ったらおいしいレモンティーになったかもしれない。

バルコニーのからの眺め。そしてお隣さんもご飯をバルコニーで食べていた。土曜の朝はのんびりしていて時間をゆったりと使っているようだった。

アランチーノをどうしても観光客相手のバラエティー豊かな所では食べたくないと思い調べていたら老舗のアランチーノ家がホテルのすぐ近くにあることがわかった。

そこに出向いて食べてみた。全てが1つ70セント。2種類だけのアランチーニ。バターとトマトと肉の煮込み。それかコロッケクリームコロッケかあとパンなどがいくつかある。

すべて70セント。そういうお店で白衣を着たお姉さんがサーブしてくれる。伝統的な感じがしてとても美味しく感じた。

I Cuochini

Via Ruggero Settimo, 68, 90139 Palermo PA, Italy

そこから歩いてバスのターミナルへ行った。高級住宅街のようなところを通って入っているお店の高級ブランドフランスブランドばかりで全く別世界だった。

ゴミが落ちてないだけでもとても驚いた。旧市街とは全く違う。

そこからさらに歩いて行くとバス停の周りはこれまた急に荒んだ感じのところになる。後で気づいたが昨日の電車駅の荒んでるような感じがする駅だねといったところの周辺がバスターミナルだった。

バスターミナルの周辺の駐車場は土曜の朝でマーケットが立っていた。いろいろなものが売っていて単なるガラクタ市と言うよりは新品のものなども置いてあり庶民の1つの買い物場所と言う感じ。

ただあまりに人が多く屋台も多くバスターミナルそのものがよくわからなかった。私は目の前を行っていたのに通り過ぎ、よくわからないと思っていた。

それで他のバス会社の人に聞いてみた。その時にGoogle翻訳を使った。それは結構使えておじさんたちはすぐにわかってくれた。そしてあちらの「ホワイトハウス」だと指差してくれた。

そちらに行ってみると先ほど私が通り過ぎた通りのすぐ目の前にASTの小屋があった。そこで時刻表見せるとあそこで待ってればいいと言われた。

しかしまだ2時間ぐらいあるから外に出てカフェに行くことにした。周りはあまり良い環境の場所ではエリアではなかった。しかし通りを隔てた向こうにカフェが見えたのでそこに入った。

cafe diana

Bar Diana

Via Leonardo da Vinci, 80, 90145 Palermo PA, Italy

そこはカフェダイアナと言うカフェで男性がジェラートをいろいろ説明してくれた。そして彼はジャポネーゼかと言ってこんにちはなどと片言の日本語を話してくれた。とても愛想が良くて嬉しくなった。

ジェラートそのものも美味しくてイチゴとチョコレートはとても合っていた。ピスタチオとアーモンドのジェラートもとても美味しく濃厚な香りがした。外で食べていたが車通りが多いながらもとても気持ちの良い日だった。

時間になったのでバスターミナルに戻った。そこはクーラーが効いていておじさんたちがここはとても気持ちいいだろうフレスコフレスコなどと言っていた。

そこでちょっと待ってトイレなどに行っているとドライバーのおじさんがこっちに来いと言うことでついていくとバスに乗った。そしてバスは我々のほかには誰も乗っていなかった。

片道8ユーロ1人。そして途中で2人乗ってた男性1人ずつ。私は今朝とても歩いたので眠くなって眠りかけてしまった。

パレルモの街を抜けると高速道路に入っていく。山や景色がとても美しい。しばらくは海岸沿いに行くので海の色もとても美しい。車はそこまでは多くなく快適に住んでいく。土地が赤く山が切り立った形がシチリアらしいと感じた。

しかし後半のドライブはなかなか厳しいものだった。その切り立った山の中はいつも険しく、くねくねと曲がっており対向車が結構な数くるのでひやっとする場面もあった。

また離合すれすれの道に向こうからも大型バスが来てヒヤヒヤした。相手もアストの運転手さんだったのでお互いに声掛けしながらやっていた。

対向車線を堂々と真ん中走ってきたりして思わずクラクションを鳴らしてるような場面もあった。そしてくねくねしすぎているので途中でも自分も悪くなった。

最後はキャッスルが見えてきたがそこに行くまでにくねくねと曲がりくねった道をうかいしながら行ってとても長く感じた。

Google マップを見ると徒歩10分と書いてあるがそこからまた20分ぐらいドライブしてくねくねくねくね上に上がっていた。

やっと着いた。城壁の街なので車が中に入れないから中に入れないしここがバスストップだからと言うことでそこで降りた。そこから歩いて6分ぐらいのところでホテルと書いてあった。Google マップによると。しかしわれわれは荷物を持っていたので石畳の方を歩いてホテルに着いた。

ホテルは四つ星。クラシックな感じのヨーロッパによくあるようなホテルでほっとした。実はバスに揺られすぎてちょっと疲れが大きかった消耗をした。

気分も悪くて脂汗をかいてしまった。それでホテルで一息してシャワーを浴びた。シャワー浴びたらさっぱりしてまた元気になった。

ランチはそんなに食べていないはずだがお腹がいっぱいな気分だった。街に出て散歩をすることにした。

まずはお城に行った。ここはトトの学校内の撮影があったところだと思う。しかしかなり古びていてレンガもボロボロのように見えた。しかし風格のある城の面影はあった。

天気が良く青空に城壁が映える。風が爽やかで山のほうに来たのだなと実感。

それからレストランなどが集まるエリアの方へと歩いていた。すると路上にたくさんテーブルが並んでいてなぜか老人たちがめちゃくちゃ占拠していた。これもヨーロッパでよく見るような風景だなと思った。

私が想像していたよりももっと観光地化というか人がたくさん集まってきているように見えた。どのような街か写真やガイドブックだけでは想像するしかないが来てみると空気感のようなものが感じられる。

有名なお菓子屋さんの前では人がたくさんたむろしていた。そして土産物屋やデリカテッセンが並ぶメイン通りは人でごった返していた。

とても賑やか。土曜日の夜と言うこともあってみんな家族連れやカップルで大賑わいといった様子。

チーズを売っている人がテイスティングをさせてくれた。ここで食べるチーズはとてもおいしかった。

多分同じチーズは日本東京でも簡単に手に入る、お金さえ出せば。けれども同じ味にならない。これはバノンのチーズと同じ。

街をぐるぐる歩き回って全体像がなんとなくわかってきた旧市街地の中だけ。それで一旦帰ってからレストランに出直すことにした。

レストランはどこかの情報で4つマークをしているところがある。

それで4つマークしているところをとりあえず店の前を通ってみることにした。私は夕方で時差ぼけの影響もありまた昨日はもう午前3時ぐらいから目が覚めてしまった。だからもう眠かったからちょっと早めに出したいなと思っていた。

けど一旦ホテルに帰ることにして4軒のレストランの前を通ってみた。どこのレストランも人気がある。そして他にもカジュアルなレストランがたくさんある。

しかしこれだけの人出があるのでもしかして有名レストラン等は予約でいっぱいなのかななどと心配もしてしまう。しかしとりあえずホテルに戻ることに。

ホテルのすぐ近くが道の上なのでそこに行ってみて高台から村を眺める。とてもきれいに連なっていてしかも山の山肌というか坂道になっているのでとても街の風景がきれいに見えた。

また村の中を彷徨たいなと思いつつ今日はまずはホテルに戻る。それからレストランに向かった。とりあえずミシュラン2つ星がついたレストランに行ってみようと言うことでそこに向かった。さっきおじさんがGood Goodなどと言っていたあのレストランである。

そして8時ごろに入ってみた。しかし誰もいないほんとにやっているのかと多少不安になる。

しかしやっているようでネットの情報を見ると7時開店のようだ。そして2人掛けのところどこでもいいと言われたので窓際のなかなか良い所テーブルを取った。

それからしばらく人が来ないのでかなり不安になった。しかし大勢のグループ席が作ってあったので予約は入っていると思われた。

お客さんも他にいないしメニューをゆっくりしっかりと読んでみた。英語のメニューがあるのはとてもありがたい。

しかし英語で材料がたくさん羅列してあっても何が出てくるかは自分にはよくわからない。その中でシェフのおすすめコースがやはり食べてみたくてそれをチョイスする。

しかもマッチングしたワインが4種類出てくるということだ。

前菜2品、ファースト、セカンド、デザートというコース。

元のワインはまずはバブリーなものから行きましょうと言うことでスパークリングワイン。もちろんシチリア産のもので皮をとって丁寧に味だけで作ったワインと言うことだった。

とても不思議な面白い味がした。炭酸発泡性は少なめ。そしてそれに合わせる前菜は豚肉のスライスしたもの。キノコとトマト添え。

このトマトが非常に甘みがあってとてもおいしいものだった。甘味料の甘みではなくトマト自体の甘みといった感じだった。とてもフレッシュでトマトの香りが高いものだった。

そしてこのきのこきのこもとてもおいしかった。バジルソースをちょっとずつ食べ続けて食べるのがまたおいしかった。塩辛くは無いのだがすべての香りが高いのでそれを高めあって食べる豚肉がとてもおいしい品だった。

パンとオリーブオイル。このオリーブオイルが黒のパステルブオーノ産と言うことで希少性のあるもののようであった。

何のラベルもついていなかった。味は結構まろやかというかあまりクセのない味だった。

前菜2品目。マッシュルームのフラン。それにリコッタチーズのムースをつけながら食べる逸品。

この旨味がとても高くて私はこの中では1番お気に入りとなった。それに合わせる白ワインもとてもおいしかった。

しかしこの量がとってもワインがジャブジャブ入れてくれて、通常だったらもっとついでいいんですよーと言うところなんだが、今日はかなり入ってるなとちょっとニンマリコした。

パスタは牛肉のラグー。それにチーズがかかっていたとても香りが良かった。

そして合わせるワインは白。シチリアはシラーが美味しいという説明だった。知らなかった!私はシラーが好きなのでとても楽しみに赤ワインを飲んだ。

パスタはとてもおいしかったがさすがに私は量が多くてちょっとうっとなってきた。しかもこの頃からお客が入り始めアテンドが遅くなってきた。

料理をゆっくり楽しみたいので普段であれば私はゆっくりとサーブしてもらう方が好きなのだが時差ぼけのせいでかなり私は眠たかった。だからといって急いでいたわけではないがとりあえず眠たかった。

パスタからメインに来るまでがかなり時間がかかった。しかもワインが4品目はメインと合わせてくるのかと私は思っていた。ところがそれが来なかった。

しかもシラーおかわりOKそうで、しかもワイン残っていた。そして、1杯残っていたら、私に遅くなったからか、デザートワインがもう一杯くるけど、赤ワイン違うのサービスでもう一杯とついでくれた。

私は5種類飲んでラッキー。しかし、お腹はいっぱい。

で次そうなようなよくわからない感じだった。そしてYuは寝ていた。そのせいでワインが私のが辛いんだって言うの方がいっぱい残ったままだった。それで多分悠は覚えていないと思うが女のウェイトレスの人が来てワインがなくなってたの気づかなくてすいませんと言って違うワインをわざわざこれは私のサービスと言ってついてくれた。なので私は5杯飲んだら。ラッキー!なんだが、ちょっとお腹いっぱいすぎてきつかった。

牛肉は残念ながら全部食べきれなかったというかほとんど残した。正直言って私はそんなにインプレッシブだとは思えなかった。

なぜなら牛肉の肉がパサパサしすぎていてあまりおいしいと思えなかった。あれだけを最初に食べたらワインとあわせて食べたかもしれないけども、そんなにうまみのある感じに思えなかった。

やはりどうしても2つ星のレストランと言うことで期待もそれなりに大きかったと言うのはあるかもしれない。とにかくお腹がいっぱいすぎて食べられなかったのでほとんど残すと言う残念な結果になった。

そして次のデザート。デザートも私には正直ぴんとこなかった。白い四角いカードだった。

私は実はメニューでアーモンドのセミフレッドと言うのを見ていたのでそれがちょっと1口だけでも欲しいなと思っていた。

しかし白いカードが来た。それは良いのだがそして食べやすかったしそんなに胃もたれもしないので結構全部無理して食べた。

そしてデザートワイン。デザートワインはとても美味しくてフルーティーだった。よくあると言うよりはちょっと変わった味だと思った。

変わったというか個性があるような味。単なるぶどうのジュースこのようなものではなくちょっとクセのあるような味だった。

これはおいしいと思ったがとても希少性の高いと言うことだった。高いわけでは無いんだろうが生産性が少ないと言う点でここでここで飲む価値が非常に高いワインだった。

私はここまででかなり酔いを感じていた。しかもお腹がいっぱいすぎてものすごく辛い感じになっていた。

そしてさぁ帰ろうとすると通りが人でいっぱいだった。レストランも10時位になってやっと人がいっぱいになってきたと言う感じでこれから子供たちも交えてディナーを行うと言う感じ。

通りは何をするわけでもないのに人がいっぱいで溢れていた。ヨーロッパの人たちはとにかく通りに出て立っておしゃべりをすると言う光景を何度も見てきた。

ここでもそういう感じなんだろうかと思った。私は正直言って眠かった。なのでホテルに帰った。

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